設立主旨

かつて大阪は水の都と呼ばれていました。
しかし近代以降、交通が水運から陸運へと移行したことで、水辺の建物は川に背を向けて立ち並ぶようになり、
川や水辺の空間は人々の日常生活から遠い存在になってしまいました。
また戦後、機能性や生産性を最優先してまちづくりをしてきた結果、大阪には多くの河川があるにもかかわらず、
景観および意匠面でそれを生かしたまちづくりがほとんどなされていません。
そこで昨今、これからの大阪の都市再生を考える際に、「水の都」を意識したまちづくりがようやく声高に叫ばれるようになり、
近年は官民あげての「水都再生」への機運が盛り上がってきています。
そして、「水都大阪の再生」の実現には、水辺の土地建物を利用する市民の他、不動産所有者を含めた、まちづくり意識の高まりが欠かせません。
そこで私たちは、大阪の水辺のまち再生を目的としたNPO「水都OSAKA水辺のまち再生プロジェクト」を設立し、
「水辺のまちづくりに関する情報を広く市民や観光客へ提供すること。」、
「水辺の土地建物所有者に対して、水の都大阪を意識したまちづくり行動を働きかけること。」、
そして「建築、不動産、デザインの分野で、水都大阪にふさわしいプロジェクトを提案すること。」を
具体的に実践していきたいと考えます。
経緯  
1998年4月 大阪の水辺空間再生をテーマとしたまちづくり団体を設立準備のため、
水辺の不動産の利用状況など調査を開始。
1999年2月 水辺の住宅供給のための活動を開始。
2002年9月 水都再生のための建築展「AQUATECTURE IN AQUAPOLICE」に出品、
「水辺不動産」の原形を提案。
2002年12月 「水都OSAKA・水辺のまち再生プロジェクト」の設立準備室を立ち上げ。
2003年3月27日 大阪府へ特定非営利活動法人(NPO)申請。


2003年3月27日
大阪府庁での申請光景
活動の骨子

・景観/水辺に面する建物などのデザイン化を促進し、水辺空間の景観を向上させます。
・住まい/水辺の住宅とそこに居住する人が増えることを促進し、水辺空間の活力を取り戻します。
・情報/水都大阪に関する有益な情報や資料を集めて、市民や観光客に提供します。

組織

※2009年度において役員の改編を行いました。

・代表理事/吉崎かおり
・理事/末村巧(不動産コンサルタント)/松本拓(建築家)
・監事/小林卓司(ランドスケープアーキテクト)
・事務局/松本拓
・委員/中谷ノボル/他
・スーパーバイザー/橋爪紳也(建築史家 元・大阪市立大大学院教授)

・事務局/〒540-0031 大阪市中央区北浜東1-15 ビルリバーセンター6階 水辺不動産内
     Tel.06-6360-4100 Fax06-6314-6409 E-mail:
・活動範囲/大川、堂島川、土佐堀川、東横堀川、道頓堀川、木津川、安治川と尻無川と寝屋川の一部
 ミーティング風景